数年来、当社は、スキー及びスノーボードの表面に使用する工業用フィルムの押出成形を行っています。同フィルムは最高の製品と広く認められており、近年では同業界における最新技術レベルと評されるようになっております。
同分野で培った経験を当社の最新テクノロジ・ラインナップと組み合わせることにより、他の用途の特殊フィルム・ソリューションも提供可能です。
当社製品に関する詳細情報は、www.isosport.comをご覧ください。
フィルムインサート成形(FIM)用イソフィルム デザイン/モード/ライフスタイル製品用イソフィルム
オーダーメイド・ソリューション用イソフィルム イソガード:接着剤非含有保護フィルム
イソキャップ:スキー/スノーボード用表面フィルム
自動車用内装加飾フィルム
当社のほとんどのフィルム(壁圧25マイクロンから<約1.5mm)及びプレート(壁圧>約1.5mm)は、押出法により製造されています。その中でもモノフィルム及び複層コエックスフィルムの製造は、当然のことながら当社の標準です。
現時点で、当社の3か所の製造拠点において、20本以上の押出成形ラインで、厚み0.025(25μm)~30mm及び最大幅1,700mmのサイズ・ラインナップを提供しています。
同ラインでは、2本のカレンダ・ローラの間の合成樹脂融成物を検量します。
ローラを変えることにより、光沢/透明/マットな表面仕上げ、そしてエンボス構造の製造が可能です。
極薄フィルム(<0.15mm)用です。同フィルムでは、融成物フィルムをローラ片側に流し込み、フィルムに硬化させます。
スリーブ法では、カレンダ法やキャスト法と異なり、フィルム両側を規定スチール表面と長時間、接触し続けることにより、最適な冷却条件を確保します。一方の側は冷却ローラ、他方の側はスチール・バンドに接触させることにより、これが可能となります。同方法により、最高品質レベルの工業用フィルムを製造することができます。
同法では、融成物ストリップを即座に複合材と接触させます。連続的に製造される複合フィルムを冷却及び検量します。様々な繊維(ポリエステル、ガラス、カーボンなど)からなるフリースやファブリック又は合成樹脂/金属フィルムを複合材として使用できます。複合材を片側、両側又は中間層としてデザインすることが可能です。 フリースやファブリックは強度や伸びに影響を与えるだけでなく、粘着強度や接着性も改善することができます。貼合フィルムを使うことで、特に加飾効果も実現できます。ロール・トゥ・ロール法でも同様の複合材をラミネートできます。
当社は、必要に応じて、コロナ、炎めっき、研磨などの様々な表面処理を提供しており、これにより、当社のフィルムは印刷及び接着における最高要件を実現しています。
多くの応用例(工学機器、FIM/保護フィルム、デザインなど)で、クリーンでほぼ点斑のないフィルム品質が前提条件となります。このため、当社は、いくつかの押出成形ラインをクリーンルーム内で稼働しています。クリーンルーム条件により、当社製フィルムの支障のない表面品質を確実なものとしています。
壁圧約1.5mm以下の高品質に押出フィルム製品は、その時々の応用例に合わせて、以下のような特殊特性を最適化することができます。
これを実現するために、適切な合成樹脂やフィルム構造(モノフィルム、複層フィルム、ファブリック複合材など)及び最適な製造プロセスを専門知識に基づいて選択しています。
当社の主要対応分野は、PA11、PA12、PA1010あるいは非晶質/微結晶性ポリアミドなどの高品質ポリアミドの加工処理です。
同材料から製造するフィルムの特徴は、良好なメカニカル・レベルを保ちながらも、非常に高い耐摩耗性及び引掻強さそして非常に良好な耐薬剤性を示すことにあります。卓越した透明性(特に非晶質/微結晶性タイプの場合)、高い表面光沢及び非常に良好な紫外線耐性と組み合わせることにより、他の材料クラスでは見られない優れた特性プロフィールを実現することができます!
これと同じ品質で、比類ない奥行き光学効果を有するエンボスフィルム(OPTO 4D)も幅広いラインナップ(で提供していますレンズ状フィルム)!
全てのポリアミド・フィルムは、慣用されている印刷技術により加飾できます。特に熱転写印刷もこれに適しています。
FIM(フィルムインサート成形)、スキー/スノーボード表面、加飾担体、塗装代替フィルム、広告やデザインへの応用(特にエンボス・フィルム)
PPは非常に高いコストパフォーマンスを提供します。汎用性の高い同フィルム材料の長所として、他にも低比重、非常に良好な耐薬剤性、高い剛性及び良好な深絞り性が挙げられます。標準品質(ホモポリマーやコポリマー)以外に、高い顧客要件(電導性や重量層フィルムなど)に答えて、特殊な特性の製品も提供しています。
PPの引掻強さは目的に合わせたエンボス加工により大きく向上できます!
全ての種類の深絞りフィルム、FIM(フィルムインサート成形)、電気検出可能なフィルム、吸音フィルム
TPUは、最も重要な熱可塑性エラストマ―として、広範な特性範囲をカバーしています。硬度、フレキシビリティ、透明性及び耐摩耗性は他に類がないほど優れています。
他のポリマーと特殊な配合で組み合わせることにより、同フィルムに卓越した特性を与えることができます。同材料クラスでは、当社は、BASF社のPermaskinRコンパウンド製のフィルムも提供しています。同フィルムは、特に耐荷性、耐退色性、耐天候性及び耐薬剤性に優れた特性を示します。
また、良好な変形性(真空熱成形)にも注目していただきたいと思います。同フィルムはまさしく基層構造に適しており、従来の塗装に代わる代替製品としての問題なくご使用いただけます。
スキー・コーティングの製造では、分子量が非常に高いHDPEフィルムに重点を置いています。このため、非常に良好な摩耗特性及び滑り特性並びに高温形状安定性を目標としています。網状PEを採用したことにより、これらの特性はさらに向上し、ほぼ焼鈍スカイブド・シートのレベルに到達しています。
非常に良好な減摩特性を有するロジスティクス部門又は機器製造におけるスライド・エレメント、スキー/スノーボード接地面
スキー・サイドウォールから始まり、当社はABS製の特殊なフィルム品質の開発を促進しています。
ABSは、非晶質材料として、非常に良好な衝撃強さ、耐変形性及び高温形状安定性を示します。様々な色の商品を入手することができ、簡単に熱成形できます。当社では、PA/ABS、TPU/ABSなどの様々なブレンドも処理しています。型式に応じて、非常に高い表面光沢のフィルムを提供できます。
深絞りフィルム、FIM(フィルムインサート成形)、スキー/スノーボード・コンポーネント
PC製フィルムの特性は、非常に良好な光学特性や透過性そして低混濁性にあります。PC製フィルムは熱成形しやすく、高い衝撃強さと高温変形安定性を示します。
しかしながら、非晶質のため、PCの耐薬剤性は非常に低くなっています。
エンボス構造を採用することにより、引掻強さを大きく向上することができます。
深絞り製品、FIM(フィルムインサート成形)
PMMAは、紫外線耐性に優れた、非常に熱成形しやすい高透明材料です。PMMA製フィルムはさらに、非常に高い引掻強さを示します。高温形状安定性や機械的特性レベルはPA又はPCに劣ります。
エンボス構造を採用することにより、比類ないデザイン効果を達成できます。
深絞り製品、FIM(フィルムインサート成形)
PBT製フィルムも同様に非常に良好な耐薬剤性及び引掻強さを示します。PA製フィルムに比べ、PBTは非常に高い高温形状安定性を示します。このため、PBT製フィルムはくすんだ着色だけでなく、非常に高い表面光沢及び輝きを持たせることも可能です。紫外線耐性はPAに劣ります。
基層との接着を改善するために、同フィルムはフリース・ラミネート仕様を標準仕様としています。要望があれば、表面エンボス加工も可能です。PS同様、熱転写印刷を用いて、PBTにも非常に優れた加飾が可能です。
加飾担体、スキー/スノーボード表面、ウォータスポーツ、広告やデザインへの応用(特殊エンボス・フィルム)
当社が誇る卓越した能力は、高価値エンボス・フィルムの製造です。透明性の高いポリアミドだけでなく、PP、PC、PMMA又はABS製のフィルムを提供しています。
最高品質クラスのエンボス・ローラを用いて、フィルム片側に様々な仕様の単純なレリーフ・エンボスを施します。エンボス加工は、構造に応じて、押出工程中直接又は別工程で施します。このため、透明フィルム(PA、PC、PMMAなど)の場合、背面印刷により、卓越した加飾効果を達成できます。しかし、(例えば、黒色又はメタリック顔料を用いて)くすんだ色合いに着色した材料を使用しても、当社エンボス処理を採用することにより、非常に上品で高価値な効果を出すことができます。
デザインだけでなく、エンボス構造により、表面の触感にも影響を与えることができます。同フィルムの見栄えが良くなるだけでなく、触った感じも良くなります!
目的に応じてエンボス構造を選択することにより、引掻強さも大きく向上します。PPやPCなどの非常にデリケートな材料でも、その効果は絶大です!
当社が提供可能な標準構造に関しては、www.isosport.comのダウンロードページをご覧ください。
正確に調整した両面エンボス加工により、卓越した材料特性と共に、比類なき視覚的奥行き効果(レンズ状効果)を有するフィルムの製造に成功しました!目的に合わせた印刷により、視覚効果を仕上げるため、デザイナーに制限を設定する必要がなくなりました。このことにより、OPTO 4Dは加飾フィルム分野において新たな次元を切り開きます。
同フィルムは標準仕様でPA 12を材料として製造するため、高い耐薬剤性、引掻強さ、紫外線耐性及び高温形状安定性などの卓越した特性を実現できます。良好な耐天候性により、屋外での使用にも非常に適しています。
PCやPMMAなどの他の透明材料を用いたOPTO 4Dフィルムの製造も同様に可能です。
広告商品、排他的包装(香水、加飾品、眼鏡ケースなど)、ディスプレイ、加飾的適用又はロゴ、小冊子やグリーティングカードのカバー、照明技術(分散フィルム、ランプシェード)、FIM、スキー/スノーボード表面、家具表面など
純粋な合成樹脂製モノフィルムや同時押出成形フィルムの他にも、様々なフリース、ファブリック又はその他のフィード・フィルムを使った複合フィルムを提供しています。押出貼合法やラミネート法による製造が可能です。片側、両側又は中間層に複合材を使用することにより、目的に沿った形で特性に影響を与えることができます(伸び特性、強度、接着複合の改善、加飾目的など)。
ホース被覆、スキー表面、加飾フィルムなど
上述の材料は、当社押出平型フィルム製品ラインナップのベースです。さらに、当社には、TPE、PET、EVA、ロノマー、繊維強化樹脂などの他の多くの熱可塑性樹脂を用いた経験があります。当社は限界を設定しません。
お客様が望む特性プロフィールを実現できるように、まずは個別のレセプトをお作りいたします。量産時にも実現できるように、特殊材料を配合し、これを使ってフィルムを製造します。
多層フィルム(同時押出)を採用することにより、多様な特性を1枚のフィルムに統合することが可能です(片側は非常に高い引掻強さ、反対側は良好な接着性など)。この方法で、現在では、最大3つの異なる材料を組み合わせることができます!
特殊な特性又は複雑な構造のフィルムが必要なときは、当社にご相談ください!当社は、最高のコストパフォーマンスの最適なソリューションを見つけるべく、お客様にご助言させていただきます!